uro5000のブログ

宮路次郎と申します。

エボラ出血熱

種別 名称 概要 実現・入手可能性



アビガン
<一般名:ファビピラビル>
(化合物)
富山化学工業(日本)が開発。経口剤。
・日本で抗インフルエンザ薬として承認。
エボラウイルス感染に対しては、ヒトやサルで
は実証されていないが、マウスで有効性を示唆
するデータがある。
・催奇形性がある。
・今回の流行で一定の条件の下、緊急対応とし
て患者に提供。少なくとも4例に投与。
・現時点で国内に2万人分の錠剤を有し、原薬と
してさらに30万人分程度の在庫を保有
TKM-100802
(化合物)
・テクミラ・ファーマシューティカルズ社(加)が開
発。静注で使用。
・健康なボランティアへの高用量の1回投与では、
頭痛、めまい、胸部圧迫感、心拍数の増加がみ
られた。
・米国FDAエボラウイルスの曝露後予防・治
療目的での緊急時使用を許可。
・今回の流行で少なくとも1例で使用されたこと
が報告されている。効果は不明。
・2015年始めまでに900回分の生産能力が見込
まれる。
ZMapp
モノクローナル抗体混合物)
・マップ・バイオファーマシューティカル社(米)ら
が開発。静注で使用。
動物実験(サル)で有効性を示唆するデータあ
り。
・ヒトでの安全性試験は行われていない。
・今回の流行で7例に投与。効果は不明。現時
点では安全性の懸念情報は報告されていない。
・現在在庫なし。
・今後の供給量も不明。




rVSV-ZEBOV
・カナダ公衆衛生庁の国立研究所が開発。
ニューリンク社(米)が大量生産や臨床試験の責
任を持つ。
動物実験(サル)では全20個体で防御された。
・第1相試験を米国で実施中。年内に初期デー
タが得られる見込み。
・カナダ政府がWHOに800-1000回分寄付すると
発表(8月12日)。
CAd3
・GSK社(英)が製造。
動物実験(サル)では全16個体で防御された。
・第1相試験を米国、英国、マリで実施中。年内
に初期データが得られる見込み。
・来年始めに第2相試験を西アフリカで行う予定。